アヨレオ語族のガラバタバッグ


 

つくり手:ボリビア、 東部アヨレオ先住民センター に所属するアヨレオ語族の女性たち

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  村の風景

ボリビアの東部、Santa Cruz県には 元々狩猟採集の生活を送っていて、今は定住しているアヨレオ語族 の人々が暮らす地域があります。

PUENTEはSanta Cruz市内から 車で4時間ほどの距離にある村々から
CANOB(ボリビア東部アヨレオ先住 民センター)を通して、 バッグを仕入れています。

この村への公共交通がないということは、高いお金を払ってタク シーを借りたり、村の神父さんが外出する時、役場の車や誰かが車を手配したときなどに便乗することで、サンタクルスの町との行き来ができます。
平な低地で、雨が降ると土の道はぐちゃぐちゃ、車が通るのも用意ではありません。

そんな交通事情と、作ること自体にも時間がかかることから、年に2回〜3回ほどしかサンタクルスの町へ納品に来ません。そのタイミングで、PUENTEがサンタクルスに行き、繊細な仕事が施されていて、なおかつ色の組み合わせがよいものを選ぶことができたときに、仕入ています。なので、不定期にお届けさせていただきます。
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模様は、それぞれの一族の模様です。
これらの模様は西洋文化の文字のよう な役割をし、ヘビ、光線、動物の足跡 などを表現しています。
バッグの模様でどこの家族か、 どこの一族かがわかります。
重たいものを運ぶ時には、額にかけて 背中に背負っています。






話し合い
  村の集まりの様子

各村にまとめ役の女性がいます。(写真右の青いTシャツの女性)
その人が商品の管理お金の管理をし、CANOBのスタッフが来た時に商品を渡し、支払いをします。
この民族は女性が家の主であると聞きました。
集まりには男性も来ますが、みんな穏やかで静かにしていました。
そして女性は大変堂々と貫禄がある方ばかりでした。


バッグができるまで    
素材を取りに   見た目がアロエの葉のような 植物ガラバタ(パイナップル科)を、森の中に 採取しに行きます。森の中は特に蚊がいっぱいです。タオルを片手に振り回しながら森の中へ。
     
素材  

木の板のようなものを使って根っこから採ります。このときは旦那さんが取りました。

     
繊維をとる   葉のトゲをとった後に、刃物で繊維になるまで
削ぎ、外側の皮をはがします。右写真は葉のトゲをとるところ。
     
そぐ   そぐところです。
     
   

乾燥させ、細く裂いてから太ももを使って紐状に縒ります。
少しずつ繊維を継ぎ足し1本を長く縒ります。
100cmを縒るのに、141秒かかります。

←動画をご覧ください。

     
染め   染色します。草木虫などを使う場合と科学染料を使う場合
があります。(写真は木の皮で茶色を出しているところです)
     
   

やっとできた紐を針に通し、一目ずつ縫うように、
編み上げて行きます。これは気の遠くなるような作業です。
一目編むのに約10秒かかっていました。
一本の紐を短くすれば、一目を編む時間も短くなりますが、そうすると紐を何度も途中でつないで足すことになり見た目が美しくないため、できるだけ一本を長くしているそうです。
色の違う紐を組み合わせて模様を作り出していきます。


←一目ずつ縫う様子を動画でご覧ください。


例えば:32x32cmのバッグを編むには、どのくらいの時間がかかるのか、気になって計算してみました。

縒り・編み・仕上げ作業だけで約20,100目、約65時間かかることになります。
(この計算に素材調達・繊維のそぎ・乾燥・染色は含みません。)
繊維を細くよればよるほど、上質とされます。つくり手によって、目の細かさにも差があります。

つくり手たち側によって、目の細かさ、出来の良さによって、価格を決めているため、大きさと価格が比例しているわけではない点、ご了解ください。